今回は弊社の1927年製活字見本帳「営業のしおり」からゴシック体を紹介します。
そもそもゴシック体は欧文のサンセリフ体の影響を受けて生まれた比較的歴史の浅い書体ですが、活字全盛の時代には、ほとんど明朝体とゴシック体のみで文字は組まれており、その中でも明朝は本文用、ゴシックは見出しや強調用にと使い分けられており、その流れは書体が多様化した現在でも引き継がれています。
そんな中で弊社の見本帳にはゴシック体と丸ゴシック体の2種が、それぞれ初号〜七号まで掲載されています。
いずれも活版印刷の特徴と相まって、現代のゴシック系の文字以上に力強さや迫力が感じられる書体です。