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印刷用語集

文字校正

こちらの記事は、旧サイト・ブログの記事を加筆・修正したものです。

印刷にはかかせない文字校正

以前の「印刷用語集」では色校正を取り上げたことはありますが、今回は文字校正を中心に少し思うところを書いてみたいと思います。

文字校正と言えば印刷に欠かすことのできないものですが、昨今はインターネット上でも文字によるコンテンツが溢れていて、その分量だけでいえば印刷物をすでに凌駕しているかもしれません。

文字校正方法の移り変わり

活版印刷時代だと、原稿用紙などに手書きで作られたもj原稿をもとに、職人が文選・植字を済ませ、校正機で刷ったゲラ刷りを、原稿とつきあわせて読み比べながら校正をしていました。
原稿用紙
その後オフセット印刷に時代は移りましたが、まだ文字原稿は手書きのことが多く、写植機で文字に打ち出した印画紙を版下台紙にレイアウトし、その台紙をコピーして校正していました。

それが、デジタル時代の昨今は原稿もWordなどテキストエディターソフトで入力したものを入稿、校正はPCや他のデバイスの画面などでネット上で送受信したPDFデータを見ながら行うことが増えてきました。

意外と便利なアナログな「赤入れ」校正

そして、校正作業のことを「赤を入れる」といいますが、実際に以前はゲラ刷りや版下コピーに校正した内容を主に赤ペンで書き込んでいましたが、最近は校正用に送ったPDFデータ上に校正内容を書き込んで保存して送り返すこともめずらしくなくなってきました。

ただ、校正をお願いする立場から言わせていただくと、「赤入れ」より合理的だと思われるPDF校正ですが、意外と紙に赤で書かれた校正の方が見やすくて作業効率がかえって良かったりするのです。(あくまでも個人的な意見ですが・・・・)

具体的にデジタルデータ時代の「赤入れ」校正方法を説明すると、

印刷会社などから校正用のPDFデータを送付

校正者の方で一旦PDFを紙に出力して、そのプリント紙に校正内容を赤入れ

さらにそのプリント紙をスキャンするかデジカメで撮影して返信

印刷会社ではそれを見ながら修整作業を行う

こう書くとかなりめんどくさいように感じますが、実際にはこのほうが結果的に双方の修整作業の効率もよく、見落としや間違いも少なくなるように思います。

ちなみに校正の赤入れは正式にはJIS規格で決まっている記入のルールがあります。
日本工業標準調査会のページアクセスして、「印刷校正記号」と入力して検索すると「JISZ8208 印刷校正記号」のページに移動してPDFを見ることができます。ただし印刷・購入はできません。

これだけは止めてほしい校正の戻し方

また、Wordなどのテキストデータで入稿される方の中に時々いらっしゃるのですが、校正を戻すとき赤入れなど修整箇所を明示したものを返すかわりに、修整内容を反映して書き直したWordデータを再入稿される場合があるのですが、これは是非とも止めていただきたいのです。

なぜなら、入稿されたテキストデータは、印刷用データを製作するために、IllustratorやInDesignなどのレイアウトソフト上でフォントの種類や級数の指定、それに改行や字詰調整などの作業を行っているので、校正提出後にまるごと差替えのテキストデータを渡されると、また一からレイアウト作業を全部やり直さないといけなくなるのです。

おそらく校正される側は良かれと思ってそういう形で戻されていると思うのですが、その場合はせめて修整した箇所がわかるように変更したところだけ赤などに色を替えていただくと大変助かります。

校正と校閲の違いは?

最後に、校正とよく似た言葉に「校閲」がありますが、その言葉の意味は少し違いがあります。
具体的には

校正・・・原稿と見比べて間違いを見つけたり、また明らかな誤字脱字をチェックする
校閲・・・原稿に書かれている意味や内容をチェックして誤りを修正する

という違いがあり、校閲のほうがより専門性が求められていて大手出版社などでは専門の部署を社内に持っています。

いずれにせよ印刷はもちろんのことインターネットの世界でも文字や内容の間違いは致命的な問題になる可能性があり、校正・校閲の重要性はこれからも上ることはあっても下ることはなくなりません。

ですので校正を出す側も見る側も、お互いに相手にとってわかりやすく、意図や意志が伝わりやすい方法を常に心がけたいものです。

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