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印刷見聞録

1927年「営業のしおり」その2

こちらの記事は、旧サイト・ブログの記事を加筆・修正したものです。

前回に引き続き弊社の1927年製の「営業のしおり」を紹介していきたいと思います。
今回は前半部分に掲載されている製版見本のページを見ていきます。
当時の版は凸版であり、亜鉛や銅版を感光・腐食して作ったものです。

まずは三色分解のカラー印刷、いわゆる原色版印刷の見本です。

からふね屋1927年営業のしおり3色印刷

からふね屋1927年営業のしおり3色印刷アップ

当時はスキャナーなどない時代ですから、色分解フィルターを使いながら分色版を作って製版していました。

次は同じく二色分解です。

からふね屋1927年営業のしおり2色印刷

からふね屋1927年営業のしおり2色印刷アップ

続いてはモノクロ写真の150線見本です。
ここでは紹介しませんが、他に133線と60線の見本も掲載しており比較できるようになっています。

からふね屋1927年営業のしおり1色印刷

からふね屋1927年営業のしおり1色印刷アップ

これは網点を含む写真凸版の見本ですね。

からふね屋1927年営業のしおり凸版

最後はおそらく線画の凸版だと思うのですが、「木口ツキ彫(電氣版)」という説明が書かれています。
ちょっと調べてみましたがよくわかりません。ご存知の方がいらっしゃったらぜひご教示ください。

からふね屋1927年営業のしおりイラスト

からふね屋1927年営業のしおりイラストアップ

次回はいよいよ書体見本の紹介です。ご期待ください。

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