前回に引き続き弊社の1927年製の「営業のしおり」を紹介していきたいと思います。
今回は前半部分に掲載されている製版見本のページを見ていきます。
当時の版は凸版であり、亜鉛や銅版を感光・腐食して作ったものです。
まずは三色分解のカラー印刷、いわゆる原色版印刷の見本です。
当時はスキャナーなどない時代ですから、色分解フィルターを使いながら分色版を作って製版していました。
次は同じく二色分解です。
続いてはモノクロ写真の150線見本です。
ここでは紹介しませんが、他に133線と60線の見本も掲載しており比較できるようになっています。
これは網点を含む写真凸版の見本ですね。
最後はおそらく線画の凸版だと思うのですが、「木口ツキ彫(電氣版)」という説明が書かれています。
ちょっと調べてみましたがよくわかりません。ご存知の方がいらっしゃったらぜひご教示ください。
次回はいよいよ書体見本の紹介です。ご期待ください。