ミラーコート紙とは
「ミラーコート」という名称は一般名称ではなく王子製紙がもつ商標で、一般名称としては「キャストコート紙」と呼ぶのが正しいのですが、印刷業界でもほぼキャストコートの代名詞としてミラーコートが広く使われています。
キャストコートというのは、アートやコートと同じく塗工印刷用紙(コーティング紙)に分類されますが、製造過程で塗料が乾かないうちに加熱とともに平滑なドラムを押し当てることによって強光沢で高平滑に仕上げられた紙のことです。
加工された表面は鏡のようにピカピカ光っていることから、ミラーコートという名称がぴったりくるためこの名前が大きく普及したものと考えられます。
ミラーコート紙・キャストコート紙の特徴
高光沢であることで紙に高級感を与えるとともに、高平滑であることからインキの着肉にもすぐれ印刷の再現性も非常に高いため、一般の方にも高級印刷用紙として認知度の高い紙といえます。
王子製紙の「ミラーコート」は片面がキャストコート仕上げで、もう片面が上質仕上げの「ミラーコート・ゴールド」と、片面はコート仕上げの「ミラーコート・プラチナ」の2種類がラインナップされています。
キャストコートを取り扱う主なメーカー
他のメーカーも以下のキャストコート系の商品を販売しており、多様な用途の対応しています。
日本製紙 エスプリシリーズ
エスプリC コート紙ベース(ミラコートプラチナと同等 一般印刷用)
エスプリAP アートポスト紙ベース(一般印刷用)
エスプリFP 上質紙ベース(ミラコートゴールドと同等 一般印刷用)
エスプリV コートアイボリー紙ベース (一般印刷・パッケージ等用)
エスプリK カード紙ベース(パッケージ等用)
竹尾
ルミナホワイト クラフト紙ベース(包装・製袋用)
ルミナカラー クラフト紙ベース(包装・製袋用)色バリエーション(6色)あり
ルミナカード(パッケージ等用)色バリエーションあり(6色)
LKカラーN-FS (パッケージ等用)LKカラーからリニューアル 色バリエーションあり
王子エフテックス
グロスコートA (一般印刷・パッケージ等用)
両面クロームカラー 両面キャストコート(一般印刷・パッケージ等用)