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【自費出版制作事例】復刻本 「蕎麦誌」総本家河道屋

こちらの記事は、旧サイト・ブログの記事を加筆・修正したものです。
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今回は、弊社の古くからのお得意先様である蕎麦菓子製造販売会社の総本家河道屋様から平成元年にご注文いただいた、「蕎麦誌」という冊子の復刻本をご紹介します。
この「蕎麦誌」は、明治28年に当時の河道屋様のご当主が発行され、昭和7年の再版を経て、先代社長のご依頼で復刻印刷したものです。
印刷技法こそ、現代のオフセット印刷ですが、紙質や製本方法などは極力当時のままを再現しました。

上記のスライドショー内の画像では、左が種本となった昭和7年の再版で、右が復刻版です。
初版は木版だったようですが、あとがきに「俄然差支を生じ且時日急に付已むを得ず活字を以って」再版本は発行されたと記されています。

初版本は明治の発行で全文が文語体で書かれていて、読解が難解なため、中国文学がご専攻で当時京都府立大学名誉教授の花房英樹先生にお願いして、現代語訳の解説冊子も併せて製作しました。(画像6枚目)

現在では、印刷のデジタル化が進む一方、和紙や、アナログな印刷技法、手仕事の製本技法などがどんどん失くなりつつあるため、このように古い本を忠実に復刻することはだんだん困難になりつつありますが、弊社では、これまで培ってきた経験やネットワークを活かし、出来る限り再現性の高い本の復刻にも取り組んで参りますので、復刻本の製作についてもぜひお気軽にご相談ください。

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