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印刷用語集

面付け

面付けイメージ

面付けとは?

自費出版のご相談をお受けしているときなどに、お客様に説明してもなかなかご理解いただけないのが、印刷のときのページの面付けです。
印刷に詳しくない方は、1枚の用紙に1ページ(両面であれば2ページ)ずつ印刷するイメージを持たれるのですが、実際は本などのページ物の場合、ケースに応じてまとめて4ページ、8ページ、16ページを用紙の1面に付けて印刷します。(変形判では6ページや12Pの場合もあります)
このことを印刷用語では「面付け」と呼んでいます。
ですので、本を作ろうとするとき、無駄のない効率的なページ数を割り出すには4ページ折りなら4の倍数、8ページ折りなら4・8の倍数、16ページ折りなら4・8・16の倍数のページ数が最適ということになります。
また中綴じ製本の場合は、そもそも4の倍数のページ数でないと製本ができません。

実際の面付けは複雑!?

ところで1枚の用紙に8ページまとめて印刷するとお客様に説明すると、今度はよく1ページから8ページを順番に並べて刷ることをイメージされますが、実際には下記の図のように印刷した用紙を何回か折って製本しますので、本当の面付けは一見アトランダムとも思えるような順番になります。

右開き16P 折り方説明イラスト
右開き無線綴じ16P折りの場合

しかも上記の図はあくまでも、無線綴じで片面8ページ掛けの16ページ折り製本の場合の面付けであり、製本方法(中綴じor無線綴じなど)や本のサイズ、ページ数、印刷部数によって面付けはそれぞれ変わります。
それだけに実際に面付けを考えるのはかなり複雑で、私達印刷に携わっている人間でも腰を落ち着けて考えないと、間違ったりすることがあります。
また、実際に印刷現場で刷版などに印刷データを面付出力する際には、面付専用のソフトウェアを使用します。

モノクロとカラーページの混在する本

あと、モノクロ印刷の本にカラーページを差し込みたい場合、例えば上の図で10ページをカラーページにするのためには、他の7ページも含めた裏面1台をカラー印刷にする必要があります。
そして4ページと7ページの2ページをカラーにしようと思うと、表面と裏面合わせて16ページ分がカラー印刷になります。

このように1〜2ページカラーページにするためだけに8〜16ページ分がカラー印刷扱いとなり、その分コストも大きくアップしますので、モノクロページとカラーページ混在の本の制作をお考えの方は、ページの割付を決める前に可能なら一度専門家に相談される方が良いかもしれません。

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