ポジフィルムの世界

デジタルカメラでの撮影が、プロのカメラマンや写真家から一般の愛好家まで当たり前となってしまった今となっては貴重な、フィルムカメラで撮られたポジフィルムをスキャンしたデータで入稿いただいた案件です。

アナログからデジタルへの過渡期には、35mmから4×5までポジフィルムで入稿、ドラムスキャナーやフラットスキャナーを使って分解（スキャニング）していましたが、現在では、製版会社や印刷会社の製版部門でもスキャナーを残しているところが少なくなり、仮にスキャナーがあっても、メーカーの保守保証の期限が切れてしまっていて、故障したら終わりというところがほとんどです。

したがって、この時もスキャンデータで入稿いただいたので対応できましたが、ポジフィルムの状態での入稿ではお受けできなかったかもしれません。

また、この事案は、デザイナー様からのご紹介で、作者の写真をデザイナーさんがレイアウト・デザインしてそのデータを入稿、その後レーザープリンタ出力によるデジタルプルーフで校正を見ていただき、若干の修正作業の後、印刷工程に進み、16枚の絵はがきに仕上げて納品しました。

製作
デザイン：森　小夜（有限会社モリデザイン）
画像コンテンツ：クライアントご支給
印刷管理：株式会社からふね屋