京都で印刷をまかせるなら からふね屋

【自費出版制作事例】自分史「過去のあれ、これ。」

こちらの記事は、旧サイト・ブログの記事を加筆・修正したものです。

仕様
判型B5判 本文16P
紙質表紙:レザック80・ツムギ(絹)4/6判 210kg
本文:アラベール(ホワイト)4/6判 110kg
印刷全頁オンデマンド印刷
製本アジロ綴じ製本

2013年の春頃に、おひとりのご婦人が一冊の大学ノートと撮影してからかなり時間が経過しているであろうモノクロ写真を手にご来社下さいました。
お話を伺いますと、、、年初めにお母様が他界されお荷物を整理していたところ、お仏壇の引き出しから「過去のあれ、これ。」と書かれた一冊の大学ノートを見つけられたそうです。

母と家族の記録として何らかのカタチにしたい

お母様が生前書き遺されていたそのノートの中に「女の自分史」と題した一節があり、戦中戦後の混乱の中を必死に生き抜いたひとりの女性の姿が浮き彫りとなっていました。ご主人も戦争に召集され、復員後程なくご病気で他界された後は女手ひとつでご苦労されたそうです。
手書きされたノートには「突然世の中に放り出され、劣等感と屈辱感を増幅させ、戸惑いつんのめりつつ歩んだおろかな女の一生である」と締めくくられていました。ご依頼者である娘さんは、母と家族の記録として何らかのカタチにしたいと出版をご希望されていました。
元々大学ノートに手書きされた原稿はそんなに長文ではありませんでしたが、思い出のお写真を出来る限り掲載し「読む」と「観る」を共存できるようにレイアウトに注意して進めさせて頂きました。

何度かのレイアウト校正やご依頼者のイメージに添った用紙を選んで頂き、ご納得下さった後「印刷」〜「製本」になりました。
ご希望出版部数が30冊でしたので、弊社オンデマンド機で本印刷し無線綴製本後、納品させて頂きました。

思いをカタチにする

後日、ご丁寧に「冊子は従姉兄弟に集ってもらい渡しました。自分や身内の写真が載っているのを喜んでくれたり、母のことを思い出して涙してくれ、有意義な時を過ごせました」「残った数冊を第二次世界大戦中の生活体験を収集している団体などへ寄贈する予定です」「何かのお役に立てれば嬉しく思います」とのお便りを下さいました。
弊社と致しましても、ご依頼者様の『思いをカタチにする』作業をお手伝いでき感謝しております。また、上記のようなご感想を頂けたことが何よりの喜びと今後の励みになりました。

製作
写真画像・テキスト:クライアント支給
営業担当:井上克美
レイアウト・DTP担当:南北由美(からふね屋)
印刷・製本:株式会社からふね屋(オンデマンド印刷)

本をつくりたい方へ

自費出版をお考えの方はこちらのページをご覧ください
ゆあぶっく|自費出版部門
お問い合せ  電話 075-761-1166  お問い合せフォーム