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印刷用語集

紙の目

こちらの記事は、旧サイト・ブログの記事を加筆・修正したものです。

紙には目があるのをご存知ですか?

紙の目とは、紙の流れ目とも呼ばれ、紙を漉くときに出来る繊維の方向のことです。
具体的には、紙を軽く折り曲げてみたときに、素直に曲がりやすい方向に紙の目が通っています。(紙を細長く切って、端を持ってみるとより分かりやすくなります)
紙の目

そして全紙(四六判や菊判)の長い方の辺に平行な方向に紙の目が通っているのを「タテ目(T目)」、逆に短いほうの辺に平行に目が通っているのを「ヨコ目(Y目)」と呼んでいます。

そのため紙の見本帳には、四六判T目、四六判Y目、菊判T目、菊判Y目などと表記されています。
T目=タテ目、Y目=ヨコ目です。

紙の目と印刷の関係

一般の方はもちろんのこと、印刷発注担当者やデザイナーの方もほとんど紙の目は意識されていませんが、われわれ印刷業者にとっては、紙の目は印刷物の最終仕上がりに大きな影響を与えるため、たいへん気を配っています。

一番、紙の目による影響が出る印刷物は書籍です。
書籍は、本文も扉もカバーも見返しもすべて綴じ方向と平行、つまり本の天地方向に目を通します。もし逆目にすると、開きが悪くなったり、反り返ってしまったり、ひどい時には本文が背から分離してしまいます。おなじく、カタログやパンフレットも綴じ方向と平行に紙の目を設定しないと、しわが発生したり、反ってきたりします。
折り加工をする場合も、折りの方向と紙の目を平行にすると綺麗に折れますが、目が逆だと、折り目が割れたり、ギザギザになることがあります。

ほかにも、紙の目の方向に気を配るのが、はがきや名刺の場合です。
これらの場合も長辺と平行に紙の目を合わせるのが原則なのですが、これを逆にすると、紙の厚さが1ランク薄いように感じるぐらい全体の印象がピシッとしません。

ストライプ模様の紙

模様のある紙についても紙の目に気をつける必要があります。
特に、ストライプや、一定方向に模様が流れている紙は、大体その模様が紙の目と垂直方向になっています。書籍のカバーや表紙、見返しなどにこういった模様の紙を選ばれるときは、デザインと紙の目の関係をよく考慮する必要があります。

まとめ

上質やコート、アート紙以外は四六判と菊判、さらにはT目とY目のすべての組合せを常時揃えている紙はほとんどありません。
したがって、印刷物を設計するうえで、用紙の選択によっては、紙の目の関係で取り都合が大きく変わり、見積り価格に大きく跳ね返ってくることもありますので、デザイナーの方や印刷発注担当の方も、用紙の流れ目に気を配られることをお奨めいたします。

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