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印刷用紙事典

アート紙・コート紙

こちらの記事は、旧サイト・ブログの記事を加筆・修正したものです。

アート紙とコート紙の違い

今ほど美術印刷向けの紙のバリエーションが豊富ではなかったふた昔前ぐらいまでは、写真集や画集、それに展覧会の図録など美術本の本文やポスターといえばアート紙やコート紙がほとんどでした。

アート紙、コート紙とは、上質紙をベースに光沢を与えるグロス系の塗料を塗布した用紙のことで

  • 両面の塗工量が40g/㎡前後のものをA1アート紙
  • 両面の塗工量が20g/㎡前後のものをA2コート紙

と呼びます。つまりアート紙とコート紙の違いは光沢を与えるために塗布された塗料の厚みの差です。

当然塗料の厚みが多いほうが印刷の彩度も上がり、より鮮やかな色が再現可能となりますが、昨今は技術革新が進み、コート紙も非常に品質がよくなったため以前ほどアート紙との差が少なくなったのと、価格的にもアート紙の方が少し高いこともあって時節柄アート紙の需要は減少傾向です。
実際素人目には、アート紙とコート紙を見比べてもほとんど見分けがつかないと思います。ただコート紙にくらべてアート紙の方が紙の腰は少し柔らかく感じます。

アート紙の種類

アート紙の種類としては、以前から両面アート紙のほか片面のみ塗料が塗布されて、裏面は上質のままの片面アート紙があり、水性の糊との相性から主にお酒や化粧品の瓶に貼るラベル類によく使用されていました。
ほかにエンボスアートといって梨地・布目・絹目などの模様の微小な凸凹をつけたものがあります。エンボス加工が独特の光沢を生み、使い方によっては味わい深い印刷ができますが、現在常時販売されていて手に入るのは、王子製紙のOKエンボス梨地ぐらいのようです。

またアート紙はグロス系の光沢のあるものばかりでなく、ダル系といわれる紙面はマット調・印刷面はグロス調の仕上がりの紙があるほか、スーパーアート(A0)と呼ばれるアート紙よりさらに光沢・平滑度・白色度などを向上させたものもグロス系、ダル系双方あります。

一方、コート紙の場合、紙面がダル系マット調のものはマットコート紙と呼ばれ、グロス系の光沢があるコート紙とは区別して呼ぶことが一般的です。

アート紙の主な銘柄

グロス系スーパーアート(A0)

ダル系スーパーアート(A0)

グロス系アート(A1)

ダル系アート(A1)

主要メーカーごとのコート紙(A2)の主な銘柄

王子製紙
OKトップコート+
OKトリニティ

三菱製紙
パールコート

日本製紙
オーロラコート

中越パルプ工業
雷鳥コート

北越紀州製紙
ミューコートネオス

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