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京都仁王門上ル下ル

ラピンタイカ

ラピンタイカ 外観


これまで仁王門になかったタイプのお店がオープンしたので、とても喜んでます。
若い方の出店は地域活性化にもつながりますね。
料理も美味しいし、雰囲気もとてもいいお店です。

仁王門に人を呼ぶイタリアンがオープン

自分たちが暮らす地域に、美味しい店が出来ることほど嬉しいことはない。
2017年11月、仁王門通を下がってすぐの東大路通沿いにオープンした「ラピンタイカ」は、長手正彦さん未華さん夫妻がはじめたイタリアンだ。
ラピンタイカ 店内
古くは喫茶店、その後にフレンチレストランが営まれた店舗を、いわゆる居抜きで活用し、壁を塗り替えるなど若い夫婦の感性で新たな息吹をもたらしている。
一角にあるアンティーク風の調度品は、以前のフレンチレストランのオーナーから譲り受けたものだ。
まるで地域に根差す飲食店のバトンのように、店内に溶け込んでいる。
ラピンタイカ 長手夫妻
席数はカウンターが6席、4人掛けと2人掛けのテーブルがそれぞれ2卓ある。
2人連れの客で換算するならば、最大7組は一度に入店できるはずだが「最大でも5組までとしているんです」と正彦さん。
オープンから日が浅く、より多くの人に知ってもらうためには、少しもったいない気もするが「ひとりで料理をつくっているので、自分でまわせるのがそれくらいの人数なんです。気持ちに余裕がなくなるのは、あまり好きではないんですよ」。
京都市の東部に広がる山科区で育った正彦さんは、賑やかな東京や大阪での暮らしも経験しているが、今でも人ごみが苦手だという。
出店地をこの場所にしたのは物件との出会いがあったからだが、仁王門は、雑踏に馴染めない自分にあっていたと話す。
「じつは出店するまでこの地域とあまり縁がなかったのですが、店をオープンして、仁王門界隈の人通りや賑わいの〝程よさ〟に気づきました。
住み心地もとてもいいんです。よそから移り住んだ私たちに近所の人も親切で、予約をして食べに来てくれるのが何より嬉しいですね」。
ラピンタイカ カウンター

靴販売員から料理人へ、一冊の本がイタリアンの道に導く

正彦さんは、学校を卒業してから一度、靴の販売員を経験している。
残念ながらその仕事にはやりがいを見いだせず、当時の唯一の楽しみといえば日々の外食。
「それまで食にはまったく興味がなかったんですが、食べ歩くうちにどんどん関心がわいてきました」。
そうこうしているうちに、見よう見まねで自分でもつくるようになり、高じて飲食業界への転職を決めた。
はじめはイタリアンではなく、京都で人気のフレンチレストランに3年間身を置いている。
立ちっぱなしの長時間労働はキツかったが、よい仲間にも恵まれ踏ん張れた。
そのままフレンチの世界で続けることもできたが、ある一冊の本が正彦さんをイタリアンの世界へ引き込んだ。
東京・広尾のイタリアン「アクアパッツァ」のオーナー日髙良実さんの著書『アクアパッツァ』だ。
「そこに載っていた料理は素朴で大胆で力強い。僕にはこっちの方があっていると思い、イタリアンの道に進むことにしました」。
そこからなんと、伝手を使って日髙氏の店で1年程勤めた正彦さん。
こうと決めたら迷わず突き進む行動力で、日髙氏の店のほかにイタリア全土の料理を提供する大阪の店でも修業。
イタリアへ1か月ほど食べ歩きも経験し、約15、6年しっかり修業を積んでから、自分の店をオープンさせた。
ラピンタイカ ワイン

煮込み料理が評判、入門編のランチも人気

店名のラピンタイカとはフィンランド語で、「また戻ってくるという意味があるそうです」と正彦さん。
この言葉を教えてくれたのは、妻の未華さんだ。正彦さんは、言葉の意味を聞いてすぐにこれだと思った。
「仁王門は通りすがりの人が訪れるような場所ではないので、再訪という言葉のニュアンスがぴったりだと思いました」。
店名の通り、いまでは店にたくさんのリピータが訪れている。
そんな顔ぶれの中には相当な食通も訪れているそうだが、彼らが決まってオーダーするのは煮込み料理。
トスカーナ地方の郷土料理「牛肉の黒胡椒風赤ワイン煮込み」はとくに評判がよく、先輩から紹介された精肉店から仕入れる牛肉の質の高さも美味しさにつながっている。
ほかにトリッパ―の唐辛子煮込みなど、自慢のアラカルトを豊富なワインと一緒に気軽に楽しんでほしいというのが長手さん夫婦の願いだ。

ラピンタイカ ランチ パスタ
パスタ(ランチ)

あえて看板メニューはつくらず、「どれを食べても美味しいという店を目指します」と正彦さん。
今後は食材の生産者のもとへ足を運んで、さらに自分らしい料理を模索してゆく。
ランチタイムは女性客が中心。10数種の前菜をワンプレートに盛り付け、それにパスタやコーヒーもついて1,500円(税込)というお得なメニューが、ラピンタイカの入門編として定着している。
現在、昼夜ともに満席のことも少なくない。予約をしてから訪れたい。

ラピンタイカ ランチ オードブル
オードブル(ランチ)

[文・構成/古都真由美 写真/からふね屋・古都真由美]

ラピンタイカ
京都市左京区東大路通仁王門下る北門前町499
電話:075-205-0477
営業時間:12時~13時半(LO) 、18時~23時(LO、売り切れ次第閉店)
定休日:月曜、火曜の昼

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