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京都仁王門上ル下ル

テント生地のフルオーダーバッグで新たな一歩 【日の出テント】

日の出テント 創業当時の写真


「日の出テントさんはウチより創業も古く、
元々のお店は2軒お隣だったので、
今の社長も小さいときからの幼なじみです」

老舗テント店が始めた丈夫なバッグの店

ガラス張りのモダンな店構えが、仁王門一帯に新風を運び込む「日の出テント」。

大正4年(1915)に、防水帆布の京都の草分けとして創業したテント店の3代目 紀伊馬芳則さんが、屋号をそのままに、平成26年から新たに始めた店には、テント生地や帆布で作るオリジナルバッグが並び、趣味の良さそうな商品をガラス越しに見てしまうと、思わず扉を開けて中へ入ってしまう。

店内は、ありとあらゆるタイプのバッグで埋め尽くされている。
たとえばトートバッグなら、袋部分の大小はもちろんのこと、持ち手も長短いろいろだ。

素材はテント生地と帆布の2タイプだが色は豊富で、陳列されている商品をしばらく見ていると、バッグの自在性に目覚めてくる。

ならばいっそのこと、自分用に作ってみるのもありではないか。
そう考える客が少なくないのは、小さな店の一角を、ソファーとテーブル席の応接空間が占めていることでもわかる。
日の出テント 店内
日の出テント 店内
日の出テント 店内

自分仕様のフルオーダーバッグが人気

その応接空間で、オーダーをする際の色見本を見せてくれたのは、3代目の芳則さんと結婚した眞由美さんだ。
眞由美さんは、店を始めてからバッグのデザインや針仕事をするようになり、売り場の奥に設けた工房がいつもの仕事場。針仕事はスタッフも手伝っている。
日の出テント 商談風景
日の出テント 作業場を覗く
カラーバリエーションは100色ほどある。
その中から色や袋内部の仕立て、持ち手の長さなどを決めてゆき、自分仕様のバッグを作り上げる。

日の出テントは、オーダー専門店ではないから、もちろん既成品の購入も可能で、商品の一部を変更するカスタムオーダーにも応えている。

フルオーダーに対応するようになったのは、「ある女性客の注文に応えたことがきっかけです」と眞由美さん。
その女性は仕事用バッグに対して、持ち手はこんな長さ、ポケットはこことここにと、明確なイメージをもっていた。

そのひとつひとつを丁寧に形にしてオリジナルを完成したのが第一号。日の出テント製を証明するタグは、もちろんその時縫いつけている。
日の出テント 豊富なカラーバリエー
日の出テント タグが付いた商品
使い勝手のいいバッグほど、日々の小さなストレスを払拭するものはない。
しかも価格が、店内で販売する同程度のバッグと同額というのも心安い。

修理に気軽に応えているのは、自社で縫製から何から、すべて行っているからだろう。
身の回りのものを長く大切に使うという、かつては当たり前だった価値観を、ここのバッグをきっかけに自らの中に蘇らせる、または初めて経験するのもいいだろう。

一度作った客が2つめを求めてやってくるのも珍しくないのは、小物入れやペンケースなどにも対応しているからだろうか。
ファンは、日の出テント製のアイテムで、身の回りを固めているのかもしれない。

人気ブランドにも日の出テントの生地が

店頭には、「ONODE」(オノデ)のバッグや帽子が並んでいる。
ONODE 帽子
「ONODE」の商品は、店舗設計士の小野真澄さんと日の出テントのいわばコラボレーションで、デザインを小野さんが、生地を提供し仕立てているのが日の出テントだ。

聞くところによると、小野さん自身も自分の気に入った仕事用バッグになかなか出合えない〝バッグ難民〟だったようだ。
そんな時に、日の出テントのトラック幌と出合い、人気ブランドが誕生した。
ONODE ロゴ
ONODE 商品
日の出テントの本業といおうか、テント生地の仕入れ、加工、施工は、店から少し南へ下がった創業地から、現在は、京都市南区の工場へ移って続けている。

創業の頃の仕事を継承しながら、時代に応じた新しい分野に挑戦するのは、100年以上続く老舗に共通する姿。そうやって暖簾を守り続けている店や会社が、京都という町を形作っている。
日の出テント 店舗外観
[文・構成/古都真由美 写真・中塚政裕(からふね屋]

日の出テント
京都市左京区東大路通仁王門下ル北門前町499-2
電話:075-761-3105
営業時間:8時半~17時半
定休日:不定休

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