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日本や京都をモチーフにしたテキスタイルブランドの直営店【青衣 あをごろも 京都店】


東山三条交差点近くにオープンした素敵なテキスタイルショップは
以前から私が注目していたデザインユニットが
京都に引っ越してきて始めたメイドイン京都の人気ブランドでした。

東京から移住したデザイナーと京都の悉皆屋がコラボして生まれたブランド

「青衣 あをごろも」は、デザインユニット「スリーミン」を運営する高橋伸幸さんが、染色加工などを施す京都の悉皆屋「ウイルビー」の依頼のもとにつくりあげたメイドイン京都のテキスタイルブランドだ。
「ニッポンや京都を絵柄のモチーフにした明るくポップな色づかいで、服やバッグ、ファッション小物をデザインしています」と高橋さんは語る。
ブランド名を冠した「青衣 あをごろも 京都店」は、2017年の夏にオープン。
それまで東京や大阪のPOPUP SHOP(期間限定ショップ)やWEBでの販売のみだった人気ブランドの開店に、ファンはさぞかしわいたことだろう。

青衣 あをごろも 京都店1F店内
1階で服やバッグ、靴下やポーチなどを販売している

店舗は東山三条の交差点から一筋西の北側角にある。以前、床屋として使われた店舗は、町家のエッセンスを取り入れた意匠に衣替え。
入口は広くとれる南北の通りに設け、デザインモチーフのトンビが飛ぶ大きな白暖簾が目印だ。
青衣 あをごろも 京都店外観
販売スペースは1階と2階にある。町家風の趣を留める2階では生地を大きく広げて壁に掛け、「青衣 あをごろも」の世界観を存分に伝えている。

青衣 あをごろも 京都店2F店内
東京でグラフィックデザイン事務所を営み、当時すでに京都の刺繍会社とコラボしていた高橋さんは、ある時思い立ち京都へ移住を決意する。
「移住を決めた時は、具体的に仕事が決まっていた訳ではなかったのですが、京都のメーカーや工場と協力して、何か生み出せたらという思いは漠然とありました」。
そんな折に、自社で初となるオリジナルブランドを模索していた「ウイルビー」と出合い、両者は動き出す。
試行錯誤を重ね、「青衣 あをごろも」をようやく発表できたのは2013年春のこと。
富士山や菜の花、錦鯉など日本らしいモチーフを、伝統的な染色技法で染め上げたポップな5柄のテキスタイルからスタートしている。

青衣 あをごろも 「とんびに油揚げ」
ブランドを立ち上げた当初からあるデザイン「とんびに油揚げ」は、鴨川上空を飛び交うトンビをポップに描いている

接客担当はデザイナー。ユーザーとの交流が弾むようなデザインの源に

「老若男女、誰もが楽しめるかわいいデザインを心がけています」。そう語るのは、店舗で接客もするデザイナーの後藤美由子さんだ。この日は、大胆な柄を明るい色で染めた、「青衣 あをごろも」のシャツワンピースを着て店に立っていた。

デザインを手掛ける後藤美由子さん。この日着用のシャツワンピースは「山々」
デザインを手掛ける後藤美由子さん。
この日着用のシャツワンピース「山々」は、色づく京都の山並みをモチーフにしている

後藤さんは、以前はパソコンの前で黙々と仕事をしていたそうだ。
そんな日々から一転、「青衣 あをごろも 京都店」で接客もするようになってからは、デザイン仕事に対する気持ちの変化もあったという。
「最初は、接客するのが少し怖かったんです。自分でデザインした商品にどんな反応をされるのか、目の前で見る訳ですから。でも、実際お店に立ってみると、絵柄について尋ねられたり、率直な感想がうかがえたり。お客様の声を直接聞けるようになってからは、デザイン仕事がとても楽しくなりました」。
そんな後藤さんが考案したものも含め、今やテキスタイルの絵柄は40近くにまで増えている。
アイテムも豊富で、毎年春夏、秋冬には新作も発表している。

青衣 あをごろも 靴下商品画像
靴下の絵柄にも様々なストーリーが。写真左は原生林が残る下鴨神社糺の森をイメージ。
中央は日本の食卓でもお馴染みのタコだ。写真右は「りんご飴」。日本のお祭に欠かせないアイテムだ

「青衣 あをごろも」には、昨年、嬉しいニュースもあった。
なんと、海外デビューを果たしたのだ。台湾のシューズブランド「hanamikoji-花見小路」とコラボしたシューズは発売するやいなや人気に。
台湾の店で接客した後藤さんは、訪れたファンから「発売をずっと待っていた」という嬉しい声を聞いている。

「青衣 あをごろも」と台湾のシューズブランド「hanamikoji-花見小路」とコラボしたシューズ
台湾のシューズブランド「hanamikoji-花見小路」とコラボしたシューズも登場

地域の人と交流しながら地元で愛される店を目指す

高橋さんは、京都に移り住むまで職住の場を構える地域との交流など考えたこともなかったそうだが、移転してまず初めに頭をよぎったのは、「(地域に対して)何かやらないといけない」という思いだった。
「他の場所から入って来たので、町内のことは、ぜひやりたいと思っていました。地域との交流は、仕事をする上でも、とても大切なことだと考えています」。
そのひとつとして専門のデザインを活かした仕事で、満足稲荷神社の授与品の企画やホームページの制作に携わり、また時間の許す限り町内の行事にも参加している。
 
ここ数年の仁王門は、高橋さんのような移住者が店をオープンするケースも少なくない。
そんな彼らが望んでいるのは、町内をはじめとした地域との豊かな関わり合いの中で育まれる店づくり。
高橋さんは、ご近所づきあいを大切にしながら、地元からも、また京都を訪れる人からも愛されるブランドをこれからゆっくり育てていく。
「青衣 あをごろも」看板

(構成・文/古都真由美 写真/からふね屋 古都真由美 青衣[店舗外観])

青衣 あをごろも 京都店
住所:京都市東山区七軒町19
電話:075-354-5223
URL:http://www.aogoromo.jp
営業時間:午前11時~午後6時
定休日:不定休

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